閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ふたりはプリキュア/マックスハート

http://www.precure-movie.com/

小学校低学年以下の女の子に圧倒的に支持されているアニメ番組の映画版.娘の通っている保育園でも人気爆発状態みたいで,お誕生日インタビューで女の子に「大きくなったら何になりたいですか?」という質問に,大半が「プリキュアになりたい」と答えるとか.
テレビのほうは日曜の朝8時半から放映されているが,ごくまれに新聞をみながら画面を3,4秒ほどながめるだけ.
娘と一緒に鑑賞する.ワーナー・マイカル・シネマズは上映開始の一時間前までインターネットもしくは携帯でチケットの予約が可能である.連休中だし,人気アニメなのでこの予約システムをはじめて使ってみる.手数料がチケット一枚につき100円かかるが,座席しても自宅で可能.映画館に行ってみると今日はやはり混雑していてチケット売り場に行列ができている.予約しておいてよかった.
300人ほどの部屋.親子連れで8割方埋まっている.ワーナーマイカル板橋でこんなに人が入ったのは,僕の経験では昨年夏の『誰も知らない』以来のことだ.
さて映画のほうだが,女の子三人組の変身戦闘ヒロインもの.僕が幼少時観ていて,今でも続く男の向けヒーローものの女の子版.男女問わず感情移入できる等身大のヒーロー/ヒロインによる戦闘ものには,カタルシスを感じるのだ.女の子も戦闘ものを好むというのは,僕にとってはちょっとした発見だった.
ストーリーは同工異曲の悪者退治.ピンチピンチで最後に逆転.ピクサー制作のアニメ,宮崎アニメ,クレヨンしんちゃん,さらにはディズニーアニメの多くは,大人でも愉しめる作りになっているが,『プリキュア』は完全に小学校低学年以下の女の子をターゲットにしていて,この手の作品のマニア以外はちょっと楽しんで観ることは難しいのではないだろうか.女の子の言葉遣いがポップな感じで現代的.
90分弱の作品だったが,4歳の娘は最後40分ほどの戦いの連続の緊張感に耐えることができず,終了二十分前に「トイレに連れて行け」と言う.もらされてはかなわないので連れ出したけれど,やっぱり本当の便意尿意ではなかった.トイレのあと再び劇場に戻ったが画面を見るのが怖いらしく「眠い」とか何とか言って,クライマックスを見逃していた.