閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ゴッドファーザーPART II

別題ゴッドファーザーPART II<ニュープリント版>
製作年度:1974年
製作国:アメリカ
上映時間200分
監督:フランシス・フォード・コッポラ
原作:マリオ・プーゾ
脚本:フランシス・フォード・コッポラマリオ・プーゾ
音楽:カーマイン・コッポラ 、ニーノ・ロータ
出演:アル・パチーノロバート・デュヴァルダイアン・キートンロバート・デ・ニーロ 、ジョン・カザール
評価:☆☆☆☆☆

マフィア映画の古典中の古典.長期間にわたりずっとレンタル中だった『ゴッドファーザー』を一月ほど前にようやく見ることができて,続編をまた無性に見たくなったのだ.
シチリアを脱出した初代のゴッドファーザーが20世紀初頭のニューヨークで「ファミリー」を確立・拡大していく過程と,「ファミリー」を継承した二世のマイケルが「ファミリー」を維持するための苦渋が平行して描かれる.
二つの世代が対照的に描かれる.まだ荒々しいニューヨークの移民社会の中では,一世ゴッドファーザーの時代は「ファミリー」は親族の延長戦にあり,親族の幸福はファミリーの拡大と重なっていた.第二世代のマイケルは成熟した資本主義社会の中でのファミリーの維持を考えなくてはならない.巨大化した「ファミリー」の維持のため,マイケルは家族の犠牲を強いられる.
20世紀初頭のニューヨークの風景の再現にも引込まれる.