芸術祭十月大歌舞伎 夜の部
今年一月の新春浅草歌舞伎で七之助の勘平,勘太郎のお軽という配役で見た演目.丸本歌舞伎の定番中の定番ではあるが浅草歌舞伎では六段目の冗長さに退屈してしまい半睡状態での鑑賞だった.仁左衛門が勘平を演じる今月の公演はブログなどではかなり評判が良いようだが,やはり六段目になると退屈で眠くなってしまう.勘平の間抜けさへの違和感が強く悲劇性を感じることができない.けったいな筋書だなぁとは思うのだけど.
五段目の海老蔵の斧定九郎の格好良さだけ,菊之助,お軽の惜別の際の情感豊かな表現が印象に残る.