閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

2007年の映画生活

今年,劇場で見た映画は36作品,レンタルや図書館などで見た作品は20作品だった.
劇場で見た映画のベスト5は以下の通りである.

  1. 水になった村
  2. サイボーグでも大丈夫
  3. パンズ・ラビリンス
  4. 松ケ根乱射事件
  5. カッパのクゥと夏休み

ダムに沈んで現在は消滅してしまった村の在りし日の幸福を記録したドキュメンタリー作品,『水になった村』は別格という感じである.とにかく無性に人に勧めたくなる映画であり,私もマイミクの一人に勧められて見て,そして両親と村のあった岐阜県出身の友人に見に行くことを協力に勧めた作品だ.ねずみ構みたいだが.故郷が失われてしまうことの痛切さを美しく記録した傑作ドキュメンタリーだった.
第二位の『サイボーグでも大丈夫』は,「復讐三部作」の監督,パク・チャヌクの作品.極めて生きづらい現在と希望のない未来を抱えつつ,それでもごつごつと今を生き続ける主人公の姿に共感する.第三位『パンズ・ラビリンス』は重厚なグロテスク・ファンタジーの傑作.『松ケ根』は山下敦弘の黒い笑いの感性が見事に生かされた不気味な笑劇だった.『カッパのクゥ』は失われた少年時代へのノスタルジーを強烈に喚起する感動的な作品で,上映中,半ば以降はもうぼろ泣き.
この他,黒人音楽の世界を題材に芸能生活の明暗をきっちりと描いたミュージカル映画ドリームガールズ』,アイルランド,ダブリンでの貧しい男女の邂逅を描くせつない恋愛映画『ONCE』の二本の音楽映画が記憶に残る.

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◆劇場で見た作品
2007-02-01 ラッキーナンバー7
2007-02-07 それでもボクはやっていない
2007-02-22 髑髏城の七人〜アカドクロ
2007-02-28 松ヶ根乱射事件
2007-03-01 ドリームガールズ
2007-03-08 さくらん
2007-04-23 麦の穂をゆらす風
2007-04-26 ザザンボ
2007-05-20 フランドル
2007-05-23 バベル
2007-06-16 プレステージ
2007-06-25 キサラギ
2007-06-28 フラガール
2007-07-10 殯の森
2007-07-16 シュレック3
2007-08-12 魔笛
2007-08-15 夕凪の街 桜の国
2007-08-17 丹下左膳餘話 百萬兩の壺
2007-08-18 河童のクゥと夏休み
2007-08-19 レミーのおいしいレストラン
2007-08-28 パリ、ジュテーム Paris, je t'aime
2007-08-28 パリ、ところどころ
2007-08-31 シッコ SiCKO
2007-09-01 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
2007-09-03 悲情城市
2007-09-22 スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
2007-10-01 エディット・ピアフ〜愛の賛歌〜
2007-10-03 水になった村
2007-10-15 パンズ・ラビリンス
2007-11-01 クワイエットルームにようこそ
2007-11-05 時をかける少女
2007-11-07 ヘアスプレー
2007-11-14 クローズ ZERO
2007-11-17 さらば箱船
2007-12-07 サイボーグでも大丈夫
2007-12-19 ONCE ダブリンの街角で

◆レンタル,図書館等で見た作品
2007-01-28 ひかりごけ
2007-02-05 Tommy / トミー
2007-02-08 不詳の人・道
2007-02-11 空中庭園
2007-02-16 火刑台上のジャンヌ・ダルク
2007-02-18 頑張れ!グムスン
2007-02-19 マインド・ゲーム
2007-02-26 その男狂棒に突き
2007-02-27 ロシアン・ドールズ
2007-03-01 酔画仙
2007-03-08 ドア・イン・ザ・フロア
2007-03-15 いとこ同志
2007-04-30 プルートで朝食を
2007-05-03 さよならみどりちゃん
2007-05-04 アニーよ銃をとれ
2007-09-11 コーラスライン
2007-09-14 楢山節考
2007-09-16 じゃじゃ馬ならし
2007-09-17 オール・ザット・ジャズ
2007-10-12 栄光への脱出
2007-11-12 審判