閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

2012年の映画生活

2012年に見た映画は38本、うちDVDが6本。記録し忘れたものもあるかもしれないけれど、今年はあまり映画を見ない年だった。劇場で見たものも再映のものが多いが、ロードショー公開で見た映画のなかでベスト5をあげると以下の通りになる。
1. 演劇1 演劇2
2. おおかみこどもの雨と雪
3. 灼熱の魂
4. ミッドナイト・イン・パリ
5. ミツコ感覚
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1位の想田和弘『演劇1』、『演劇2』は圧倒的。六時間におよぶ映画自体が面白かっただけでなく、公開前後にあった青年団『アンドロイド版 三人姉妹』の公演、平田オリザのエッセイと初めての小説の出版、想田和弘のエッセイの出版など、映画と平田オリザに関わる多くのサブ・テクストの類へも広がっていった。『演劇1』「演劇2』はフランスのナント市の三大陸映画祭のコンペ部門にも出品され、「若い観客賞」を受賞した。このとき、『演劇』の上映を見たアジア映画批評ウェブマガジンの批評家、ブルグ氏の映画評を翻訳した。翻訳は年明けに、小劇場ウェブマガジン「ワンダーランド」に掲載される予定である。
おおかみこどもの雨と雪」は孤独な状況をまっすぐ受けとめ、ライフステージの各段階をしっかりと生きる主人公の力強さに、自分の妻の姿が重なった。『灼熱の魂』は『オイディプス王』を下敷きにした見事な翻案だった。古典作品の普遍性と可能性を感じた。『ミッドナイト・イン・パリ』では、ノスタルジックなパリ幻想に心地よくひたることができた。『ミツコ感覚』はシュールな脱力系コメディの傑作。エキセントリックで奇妙な人々のふるまいとリアリティある日常風景の組合せが秀逸。
再映作品で心に残ったのは、ダルデンヌ兄弟の『少年と自転車』、アンゲロプロスの『旅芸人の記録』。

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■2012年に見た映画の一覧
2012-12-16 フランケンウィニー ☆☆☆
2012-12-13 さすらいの女神(ディーバ)たち(2010) ☆☆☆☆ 
2012-12-13 クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち(2011) ☆☆☆
2012-11-29 シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語 ☆★
2012-11-27 シベールの日曜日 ☆☆☆★
2012-11-17 演劇2 ☆☆☆☆☆
2012-11-15 演劇1 ☆☆☆☆☆
2012-11-14 北のカナリアたち ☆☆☆☆
2012-10-16 最強のふたり ☆☆☆☆
2012-09-25 イゴールの約束(1996) ☆☆☆☆★
2012-09-25 少年と自転車(2011) ☆☆☆☆★
2012-09-19 鍵泥棒のメソッド(2012 ☆☆☆
2012-09-11 夢売るふたり(2012) ☆☆★
2012-08-24 おおかみこどもの雨と雪 ☆☆☆☆★
2012-08-04 こども映画館2012「活弁と音楽の世界―映画と乗り物」 ☆☆☆☆
2012-06-06 ミッドナイト・イン・パリ(2011) ☆☆☆☆★
2012-06-02 スカラ=ニスカラ ―バリの音と陶酔の共鳴― ★
2012-05-29 オレンジと太陽(2010) ☆☆☆☆
2012-05-01 未知との遭遇 特別編(1980) ☆☆
2012-05-01 宇宙人ポール(2010) ☆☆☆
2012-04-24 三重スパイ(2003)  ☆☆☆
2012-04-24 刑事ベラミー(2009) ☆☆☆★
2012-04-14 アーティスト ☆☆☆☆★
2012-04-09 ドライヴ ☆☆☆★
2012-03-17 旅芸人の記録(1975) ☆☆☆☆☆
2012-02-22 メランコリア ☆☆☆☆
2012-01-30 風にそよぐ草(2009) ☆☆☆★
2012-01-28 スリ(掏摸)(1960) ☆☆☆★
2012-01-28 ラルジャン(1983) ☆☆☆☆
2012-01-25 灼熱の魂(2010) ☆☆☆☆☆
2012-01-10 ミツコ感覚 ☆☆☆☆☆
2012-01-04 friends もののけ島のナキ ☆☆☆☆
2012-12-29 選挙 ☆☆☆★
2012-08-02 しゃべれども しゃべれども(2007) ☆☆☆★
2012-08-02 天国から来たチャンピオン(1978) ☆☆☆★
2012-08-20 の・ようなもの(1981 ☆☆☆★
2012-12-12 王と鳥 ☆☆☆★
2012-08-30 マルクス兄弟オペラは踊る(1935) ☆☆☆☆★