METライブビューイング
http://www.shochiku.co.jp/met/boheme/index.html
- [指揮]ニコラ・ルイゾッティ
- [演出]フランコ・ゼッフィレッリ
- [出演]
- 上映時間:約3時間20分(休憩2回)
- MET上演:2008年4月5日(日本時間6日)
- 劇場:都立大学 めぐろパーシモンホール
- 評価:☆☆☆☆
プッチーニの天才を存分に味わい知ることのできる、充実したパフォーマンス、そして演出の舞台だった。ゼッフィレッリ演出の《ラ・ボエーム》はMETの定番プロダクションのようだが、絶妙のデフォルメが施された立体的美術は対照的な4幕の風景を叙情的に描き出す。もちろん音楽は絶品だし、この音楽の魅力を最大限引き出すオペラ的な、そして高度に演劇的な劇作術は本当に見事だ。
裏方や出演者インタビューは、ルネ・フレミング。台本は用意されているのだろうけれど、フレミングのジョークを入れるタイミングやセンスがとてもよく、おまけ映像のほうも楽しめる内容になっていた。予告編映像も面白い。来年はMETライブで見られる演目の数が増えそうだ。めぐろでの客の入りはいまひとつだったけれど、この企画、来年度もぜひ続けてほしい。