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愛のむきだし(2008) LOVE EXPOSURE
- 上映時間:237分
- 初公開年月:2009/01/31
- 監督:園子温
- アクション監督:カラサワイサオ
- プロデューサー:梅川治男
- 原案:園子温
- 脚本:園子温
- 撮影:谷川創平
- 特殊メイク:西村喜廣、石野大雅
- 特殊造型:西村喜廣、石野大雅
- 美術:松塚隆史
- 編集:伊藤潤一
- 音楽:原田智英
- 主題歌:ゆらゆら帝国
- 照明:金子康博
- 出演:西島隆弘、満島ひかり、安藤サクラ、尾上寛之、渡辺真起子、渡部篤郎
- 映画館:新宿 K's cinema
- 評価:☆☆☆☆
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変態的な、異形の極限に、感動的な愛のドラマを描く名作は少なくない。4時間の長尺を退屈することなく見ることはできたけれど、僕は世評ほどには面白い作品だとは思わなかった。信仰と恋愛の狂信性の描き方に新鮮味を感じなかった。
父親にその存在を認められるために、破廉恥な悪事を重ね、その懺悔を繰り返すという主人公の姿に、高校の同級生だったクリスチャンのことを思い出した。かなり女性にもてる奴だったのだけれど、どちらかというと真面目で純情な女の子を強引に口説き落としては、飽きたらあっさりと女を捨てる、ということを繰り返す許しがたい奴だった。僕はもてない高校生だったので、この男のふるまいが本当に腹立たしかった。純情そうで可愛らしい子が、この男の毒牙にかかると、崩れて、「汚れて」しまうのだ。こいつはクリスチャンだから何をやっても懺悔すればそれで許されるのだろうな、神に対してのみ誠実であればそれでよし、なんだろうな、と思ったものだ。
彼の家でしばしば徹夜麻雀をやってことがある。彼の両親が週末などちょくちょく旅行にいるときにやっていた。彼には20歳ほどの姉がいた。歯科助手をやっていて、ちょっと可愛らしい女性だった。この姉が、我々が徹夜麻雀をやっている夜に、よく彼氏を家に呼んで部屋で彼氏と過ごしていた。こちらは童貞の高校生だったのたまったものではない。露骨に性のことを話題するような厚かましさはなかったので、悶々としながら寡黙に麻雀牌を並べていたものだ。翌朝、そのお姉さんが朝食を作ってくれて、彼女の彼氏と一緒に朝食を食べたこともあった。