- 上映時間:90分
- 製作国:日本
- 初公開年月:2012/12/08
- 監督:奥谷洋一郎
- 映画館:新宿 K's cinema(ケイズシネマ)
- 評価:☆☆☆★
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日本最後の見世物小屋の興行主である大寅興行社の日常を追うドキュメンタリー。監督の人柄のよさが災いして、対象に対する遠慮と気遣いからか、踏み込みが浅く、ドキュメンタリーとしては物足りない。大寅興行社のボスの「おねえさん」に焦点をあて、彼女の思い出話を追っている感じ。おどろおどろしく外連味たっぷりの仮設興行の「ノーマル」な部分に光を当てたイイ話にはなっていただけど、こちらの下衆な好奇心、「のぞき見」趣味は満たされた感じがない。芸人さんたちのプライベート、そして興行主のプライベート、その業界の奥深い部分はシャットアウトされている。結局、見世物小屋幻想の裏側は闇のままだ。やはり手強い。でもこれでいいのかも知れない。