閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

2005-11-09から1日間の記事一覧

人情噺文七元結

口演:三遊亭円朝(1902) 作:榎戸賢治 出演:幸四郎、染五郎、宗之助、鐵之助 評価:☆☆☆☆ - 人情噺の歌舞伎化。ありえないようなうまくいきすぎのハッピーエンド。人物の性格も、振る舞いも喜劇的に誇張が施されているのだが、こうした「作り事」めいた仕…

うかれ坊主

出演:富十郎 評価:☆☆☆ - 昼食の幕間を挟んで舞踊。退屈するかなと思っていたが、吉右衛門の「雨の五郎」は女郎屋の奴たちとの立ち回りを取り入れた派手な舞踊もあり、変化があって面白い。舞踊の設定が笑える。曽我五郎は廓の遊女と恋仲で、女からの手紙を…

雨の五郎

出演:吉右衛門(雨の五郎) 評価:☆☆☆☆

熊谷陣屋

作:並木宗輔、浅田一鳥他(1751) 出演:仁左右衛門、梅玉、秀太郎、左団次、弱右衛門 評価:☆☆☆ - 義太夫狂言の定番の一つ。主君のために我が子の命を差し出すというモチーフがまた出てくる。今読んでいる中世南仏語の武勲詩でも我が子を殺して主君に忠義…

息子

作:小山内薫(1922年発表) 美術:織田音也 出演:染五郎、信二郎、歌六 評価:☆☆☆ - 日本に西洋演劇を導入し「新劇」として定着させ、築地小劇場を立ち上げた小山内薫については名前は聞いたことはあったけれど、その作品は読んだことも観たこともなかった…

吉例顔見世大歌舞伎 昼の部

http://www.kabuki-za.co.jp/info/kougyou/0511/11kg_1.html 行こうかどうか迷っていた十一月大歌舞伎昼の部公演。初心者向きのわかりやすい狂言として定評のある「文七元結」は見ておきたい気がしたけれど、他の演目にはあまり興味をひかれなかった。行って…