うかれ坊主

• 出演：富十郎
• 評価：☆☆☆
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昼食の幕間を挟んで舞踊。退屈するかなと思っていたが、吉右衛門の「雨の五郎」は女郎屋の奴たちとの立ち回りを取り入れた派手な舞踊もあり、変化があって面白い。舞踊の設定が笑える。曽我五郎は廓の遊女と恋仲で、女からの手紙をもらってうきうきした気分で廓に向かう。しかし恋にメロメロの色男というだけでなく、そんな恋の道中でも父の敵討ちは忘れない。廓通いと敵討ちのコントラストが、一人の人物の舞踊の中で共存している出鱈目さが可笑しい。
富十郎のうかれ坊主はコミカルなキャラクター。後半、「ごたまぜ踊り」で様々な人物を踊りわけるが、短い舞踊にもかかわらず後半はお腹いっぱいになった眠気がおそってくる。