閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

鞍馬山誉若鷹(くらまやまほまれのわかたか)

富十郎の長男、初代中村鷹之資の披露狂言。披露のために書き下ろされた新作。途中口上が入る。鷹之資は倉山の牛若丸を演じる。親バカ狂言だと観る前にはちょっと軽んじていたのだけれど、大人数による派手な立ち回りなど華やかな見せ場のある楽しい演目だった。鷹之資はまだ六歳。そんなガキが歌舞伎座の広い舞台の中央で物怖じすることなく演じる様は、何とも可愛らしくてりりしくて、知らず知らずのうちに頬がゆるむ。