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牛の鈴音(2008) OLD PARTNER
- 上映時間:78分
- 製作国:韓国
- 初公開年月:2009/12/19
- 監督:イ・チュンニョル
- 脚本:イ・チュンニョル
- 編集:イ・チュンニョル
- 映画館:東武練馬 ワーナーマイカル板橋
- 評価:☆☆☆★
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2008年に韓国で公開され、300万人が見たというドキュメンタリー作品。
とある農村の老夫婦とこの夫婦と30年にわたって生活を共にしてきた農耕牛の話。牛はもう40才を超えていてよぼよぼの状態だが、足が悪いじいさんと毎日農作業を行っている。おじいさんにとって老いぼれた牛は自分の一部のような存在だ。農耕牛を使う農作業は、年老いて衰えた老夫妻にはかなり大きな負担になっている。牛がいるので農業機械は原則として用いない。無農薬農業におじいさんが固執するため、草取り作業が大変だし、害虫の被害もひどい。おばあさんは牛とおじいさんのせいでひどい目にあったとずっと愚痴をこぼし、農薬を使うことをおじいさんに繰り返し懇願するが、おじいさんは農薬のかかった草は牛が食べられないといってこれを拒否する。
牛の最後の二年とその後日譚が映像に記録されている。おじいさんも頭が痛いとかしょっちゅう言っていて、日に日に衰弱していっていることは映像からも明らかだ。牛かおじいさんのどちらかが死ぬまで撮り続けるつもりだったのだろう。
ものすごく地味でけれんのないドキュメンタリーだ。おばあさんには台詞をつけているのだろうなとは思ったが。おじいさんは無口であまり喋らない。おばあさんはがみがみ文句ばっかり言っている。期待していたほど面白くはなかったけれど、牛の死の場面はこちらもおじいさんに感情移入していてじーんと来る。こんな地味なドキュメンタリーが300万人観客のヒットとなるのだから、韓国というのはおそるべき国だ。