閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

2005-02-12から1日間の記事一覧

昭和時代回想

関川夏央(集英社文庫,2002年) 評価:☆☆☆ - 昭和30年代の作者の「青春時代」についてのいささか自虐的なところもあるひねくれた回想と作者が属する「団塊の世代」から見た現代世評,および作者の昭和時代を象徴するような作家・芸術家についての簡潔な評伝…

さまよえる脳髄

逢坂剛(新潮文庫,2002年) ISBN:4101195129 評価:☆☆ - 文章と話のつくりは巧みだが,精神分析という疑似科学で犯罪という現象を説明できるという前提が気に入らない.この手の設定に僕は全くリアリティーを感じることができない.小説を作るうえの約束事…