関川夏央(集英社文庫,2002年)
評価:☆☆☆
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昭和30年代の作者の「青春時代」についてのいささか自虐的なところもあるひねくれた回想と作者が属する「団塊の世代」から見た現代世評,および作者の昭和時代を象徴するような作家・芸術家についての簡潔な評伝.
気障な語り口とひねくれた視点は,諧謔よりむしろ,暗い方向にねじれていくよう.
作者は私より約20年年長だが,僕も既に中年と呼ばれる年齢に達し,作者の自嘲的つぶやきが身にしみるようになった.読んでいて暗い気分になる.
関川夏央は母校で客員講義をやっていた.どんな授業をやっていたのだろうか.