http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=21943
- 評価:☆☆☆☆
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DVDでの鑑賞.ミュージカル映画の古典的名作であるがこれまで未見.動いているオードリー・ヘプバーンを観るのも実はこれがはじめて.
どんどんとクライマックスの舞踏会に向けて盛り上がってくる前半部に比べ,幕間の後の後半部はぐずぐずとした心理描写が中心で平板に感じられる.しかしラストシーンのヒギンズの演出は渋い.あの含羞の表現でヒギンズの心理が見事に表現されている.
オードリーの豊かなコケットリーに引き込まれる.なるほど人気があるのも当然.前半の花売り娘と後半の淑女のコントラストも鮮やか.礼装のオードリーのあっとうてきな美しさに魅了される.
言語と社会階層差別を盛り込んだ風刺に富んだ苦みのあるシンデレラストーリー.内容については有名な話だけに大まかに知っていたけれど,この着想はやっぱり秀逸.
原作版の『ピグマリオン』と『マイ・フェア・レディ』では結末が異なるらしい.原作版に基づく映画も観てみたい.
既知のミュージカルナンバーが心地よい.歌の部分は吹き替えだというのは有名な話.イライザが発音のこつを苦労の末習得した夜に歌う『一晩中ダンス』のシーンの解放感に胸がわくわくするような喜びを共有する.