北尾トロ(風塵社、2003年)
評価:☆☆☆☆
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社会的な競争ではすでに負けが確定しかかっているこのごろ、負けたら負けたで楽しく生きる方策を模索する時期なのかもしれない。怨念小僧となって呪詛をはき続けいじける人生は送りたくない。
北尾トロ氏のオンライン古本屋の続編を読む。まったりとしていながら、充実とした日々。ライターでそこそこ稼いでいるからこそであろうが、好きなように生きることを、これくらいひょうひょうと実行していくスタンスには大きな共感を覚える。が、僕は依然なんと煩悩にもだえていることか。虚栄を断ち切るためにはもう一、二修行する必要がありそうだが、何はともあれ最低限文化的な暮らしをしていくだけの収入の確保は必要だ。とこんなことにこだわっているから、ずっと「だめ」なのであるような気もするのだが。