閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ひと夜(1933)

宇野信夫の処女戯曲でもともとは新劇用に書かれた作品.歌舞伎色は薄い.大正末期の東京下町を舞台にした喜劇.独り者の中年男の家に人妻がやってきて男心を弄ぶというたわいのない話だが,優れた風俗描写と歌昇のとぼけた味で思いの外楽しめる演目だった.
信二郎のコミカルなオーバーアクションも愛嬌があって楽しい.