- 原作:神沢利子(理論社刊)
- 脚色:小松幹生
- 演出:安尾芳明
- 美術:山村エナミ
- 音楽:宮崎尚志
- 照明:井上 健
- 音響効果:伊藤美幸
- 出演:大橋友子、原山幸子、滝本妃呂美、柴崎喜彦、伊井治彦、山越美和、門田晃、油利衆、石島璃紗、伊東史朗(ひとみ座)
- 劇場:新宿 紀伊国屋ホール
- 上演時間:1時間45分(休憩15分)
- 評価:☆☆☆
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数ヶ月ぶにのプークの公演を見にいく。紀伊国屋ホールでの大型の人形をつかった人形劇。小学校二年の娘と娘の友達を連れて行く。
カムという少年が、病弱なお母さんのために、恐ろしい怪物が支配する火の山に「イノチクサ」を求めていくという冒険譚。
子供受けはまあまあ。娘の友だちは身を乗り出して食い入るように舞台を見つめていた。
人形劇といっても人と同じくらいの大きさのものを出遣いで演じる。
人間の人形の切れ長できらきらと光に反射する目がとても印象的だった。あと三体の岩や怪物ガムリイといった超大型の人形も面白かった。弦楽器で奏された岩のテーマ音楽もユーモラスで心に残る。
ただし布切れの白鯨には脱力してしまったが。ああいった表現もありうるけれど、他の人形の造形とバランスを思うと、とても貧相に見えてしまう。転換の多い舞台だったけれど、森などを表した半具象の美術の安っぽさもちょっと気になった。
人形の造形や音楽など好きなところもあったけれど、トータルな印象はいまひとつ。舞台照明が全般に暗すぎるように思ったし、展開が重い(とくに前半)。またガムリイとの対決という物語の大きなクライマックスのあと、白鯨になったお父さんの捜索という別の冒険譚が続くという構成は、本で読むのならともかく、舞台だと冗長さが強調されてしまう。お話は定型的な展開だが、緊張感に満ちた冒険につぐ冒険というようなテンポのよさ、リズムが乏しい。演者の動き(特に退場の際とか)やコンビネーションにもいまひとつ洗練を感じず、大雑把な印象を持ったし。全体的にちぐはぐでバランスのよくない舞台だという印象を思った。