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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956) UN CONDAMNE A MORT S'EST ECHAPPE OU LE VENT SOUFFLE OU IL VEUT
- 上映時間:100 分
- 製作国:フランス
- 初公開年月:1957/07/
- 監督:ロベール・ブレッソン
- 原作:アンドレ・ドゥヴィニ
- 脚本:ロベール・ブレッソン
- 撮影:レオンス=アンリ・ビュレル
- 出演:フランソワ・ルテリエ、シャルル・ル・クランシュ、モーリス・ベブアロック、ローラン・モノー
- 映画館:梅田ガーデンシネマ
- 評価:☆☆☆☆
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シャープでかっこいいけれど、ストイックで生真面目、省略の多い語りについていけなこともあるブレッソンの映画には実は苦手意識がある。かっこいいと思うのは、シャープで象徴性に満ちた映像の美しさと極限まで贅肉をそぎ落としたようなストイシズムに満ちた展開、あと作品全編に漂う峻厳さ、緊張感だ。しかしピュアであまり厳格な雰囲気に息苦しさを感じるのだ。
がこの作品は楽しんで見ることができた。ナチ占領下のフランスで、ナチの収容所に入れられ、死刑を宣告されるフランス人兵士が脱獄する様子をリアルに丁寧に描いた作品である。着々と脱獄の準備を進めつつも、主人公は最後の最後でなかなか決断ができない。失敗は絶対ゆるされない、チャンスは一度しかないのだ。収容所生活の絶望的な単調さの描写、脱獄の場面の緊迫感が秀逸だった。