閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

三茶de大道芸

世田谷アートタウン 三茶de大道芸
娘と一緒に三軒茶屋の大道芸の祭にいった。三茶の大道芸祭は今年で14回目だというが私が行くのは今回が初めてである。
まず14時から世田谷パブリックシアターで行われる複数の大道芸人たちによる音楽バラエティーショー『不思議な国のアリス』を見る。定員500名なので余裕で入ることができると思っていたのだが開演15分前に行くと行列ができていて椅子席はすでに満員だった。ぎりぎり立ち見席で見ることができた。
ヴァラエティ・ショーは、音楽演奏(マリンバ、ビブラフォン、打楽器、ピアノ、バイオリンなどのアンサンブル。素晴らしい演奏だった。ポピュラーなクラシックが多かった)とジャグリング、マイム、アクロバットなどの様々な属性の芸人の合同公演で、『不思議な国のアリス』の物語の枠組みのなかでそれぞれの芸を披露する。プログラムの予定では1時間となっていたが、実際の上演時間は90分を超えた。劇場での公演なのでおちついて芸を楽しむことができたが、『アリス』の物語部分はいかにも芸の「容れ物」といった感じで、台詞劇の部分はあまりうまっくいっていないように思えた。

到着の遅れとヴァラエティ・ショーが思っていたより長かったため、予定した演目を見ることができなかった。『アリス』のあとは江戸糸あやつり人形を見て、その後マイムとジャグリングのDaichiを見た。Daichiは一人芸。細身でハンサムな青年だ。マイムの技術は高いし、見た目もかっこいいけれど、プログラムの構成、流れはちょっと雑な印象を持った。Daichiの後はPerfomer Partsのパントマイム。この人を見るのも今回が初めてだった。仮面をかぶった洒落た人形振りのパフォーマンスで、狭いエコー仲見世商店街を歩きながらのウォーキング・アクトだった。商店街の店のアイテムを演技に使ったり、観客との即興的なやりとりが楽しい。彼のアクトを見終えるともう午後6時。家に帰る時間になってしまった。

同じ日程で名古屋の大須で大規模な大道芸祭が行われていてそちらに大量の人気芸人が流れてしまったためか、三茶は少々小粒なラインナップな感じがした。見たかった演目が時間や場所の問題で見ることができず、少々物足りない感じがしたけれど、来週上野公園でのヘブン・アーティストでまた見るチャンスはあるからいいか。