閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

うさぎの学校/ねずみくんのチョッキ

人形劇団プーク公演
http://www.puk.jp/repertory/usanezu/usanezu.html

  • 出演:栗原弘晶,原山幸子,市橋亜矢子,山田はるか
  • 照明:飯島隆
  • 劇場:新宿 プーク人形劇場

『ねずみくんのチョッキ』

  • 原作:なかえよしを
  • 脚色:生田麻理子
  • 演出:岡本和彦
  • 美術:入澤祥子
  • 音楽・効果:吉川安志
  • 上演時間:25分
  • 評価:☆☆☆☆
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4ヶ月ぶりに娘と一緒にみる人形劇団プークの公演.ただし娘は三月終わりに紀伊国屋ホールでトミー・アングラー作の絵本に基づく『すてきな三人組』の公演を,妻とともに観に行っている.『すてきな三人組』は再演の機会があれば是非僕も観てみたいと思っていたのだが,次の再演は八月後半で僕が日本にいない時期.とても残念.
プーク人形劇場は一〇〇人ほどしか収容できない大きさだが,六月の公演はどの日も予約の段階で満席の盛況.今日の二本立て公演の一本目は新作の『ねずみくんのチョッキ』.「ねずみくんがお母さんに作ってもらった赤い色のかわいらしいチョッキを,あひるさんが見つけて」というのが発端.同じパターンの展開が次第にエスカレートしていくというギャグを工夫された人形の動きでうまく表現していた.展開がわかっていても,次第にエスカレートしていく状況の表現にちょっとした「驚き」をもたらす仕掛けが施されていて,ねずみくんに感情移入して思わず「あーあ」と声が出てしまった.二〇分ほどの短い長さの中で,テンポよくまとまった佳作.

『うさぎの学校』

  • 原作:P.マンチョフ
  • 訳:秋田恭子
  • 潤色:竹内とよ子
  • 演出:岡本和彦(川尻源次演出プランによる)
  • 美術:人見順子
  • 音楽:宮崎尚志
  • 振付:山形真紀子
  • 上演時間:50分
  • 評価:☆☆☆★
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今回の公演のメインディッシュ.六匹の子ウサギの学校生活描写が中心.この六匹に先生ウサギ,意地悪狐などがからむ.ドリフの学校コントを連想させる内容.一貫した筋は乏しく,音楽とダンスをふんだんにとりいれたボードビル風の作りだが,導入と最後の「メタ演劇」的仕掛けは見事に決まってはいたけれど,学校コントの内容は新鮮味に乏しく冗長に感じられた.僕は正直ちょっと退屈を感じてしまう.
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