人形劇団プーク公演
- 原作:キップリング
- 脚色:マリエ・タタロヴェ
- 翻訳:滝沢ゆかり
- 潤色:宗方真人
- 補綴・演出:安尾芳明
- 美術:山村エナミ
- 照明:三上つとむ
- 振付:知念正文
- 出演:柴崎嘉彦,滝本妃呂美,山越美和,市橋亜矢子,原山幸子
- 上演時間:1時間10分(休憩15分)
- 劇場:新宿 プーク人形劇場
- 評価:☆☆☆☆
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娘と娘の保育園の同級生の男の子二人と一緒に観劇.
初演から30年以上上演され続けているプークのレパートリーの一つ.「なぜなぜ」を連発する知りたがりの子象が.「ワニが夜に何を食べるか?」という疑問の回答を得ようとワニの住家めざしてジャングルを旅する過程でいろいろな動物たちに出会うお話.装飾的な刺繍が施されたぬいぐるみの造型がとてもかわいらしい.人形は「出遣い」で人形の操作する役者も表情豊かに演じる.同じパターンが繰り返される前半の展開が若干重く感じられ,反復構造がギャグとしてうまく活用されていないように思えた.休憩後の後半,ワニとのやりとりのサスペンスの作り方やシャボン玉を大量に飛ばすシーンの幻想的な美しさには惹きつけられる.トータルの印象は悪くない.あたりまえのはなしなのだが,先日同じ劇場で観た大人のための公演,井上ひさしの「うかうか三〇,ちょろちょろ四〇」の余韻がまだ残っていて,子供向きのこの演目はやはり物足りない.
子供たちの反応は,芝居そのものよりも,保育園の友達と普段行かないようなところへ一緒に行くという経験のほうがはるかに強烈だったようで,それなりには楽しんでいたのだとは思うのだけど,本当に心から気に入ったのかどうかは今ひとつよくわからなかった.