閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

レオノール・フィニ展

http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html

  • 渋谷 Bunkamura ザ・ミュージアム
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僕が一番展覧会に熱心に通った高校時代に、この女性の「シュールレアリスト」の展覧会を観ている。そういった懐かしさもあって、『キレイ』上演前に展覧会場を回る。前回の日本での展覧会は1986年なので、19年ぶりの展覧会。フィニは1996年に逝去。生涯に何回か大きくスタイルを変えたフィニだが、一番評価が高いのはシュルレアリスムの影響が一番強く感じられる時期の作品だろう。画材料は今の僕から観ると、そのイメージの若入りやすさ、大衆性ゆえに好みではない。シュルレアリズムの作家の作品が好きというのはちょっと勇気がいるような気がする。己のナルシズムを自ら暴露するような。フィニの主題は過剰に説明的・饒舌すぎるように僕には思える。