- 劇場:歌舞伎座
二回目の歌舞伎座。3階席二列目。言葉がよくわからなかったり、約束事を知らなかったりで、演目の内容を十二分に理解しているとはいえない。そもそも歌舞伎の何を面白がっているのかうまく言語化できない。近現代西洋の劇作品と比較した場合における破天荒な筋展開、演劇的効果を最優先し物語の破綻をおそれない強引さには、大きく惹かれているけれどもそれが一番の理由ではないような気がする。今回は科白劇一編、舞踊劇二編を鑑賞したわけだが、やはりその魅力についてはなんとも言語化しがたい。こちらの知識不足ゆえ鑑賞のポイントが定まらず消化不良の不満はあるのだけれども、見終わってみると不思議に充実した満足感を感じている。