中島らも(講談社文庫、2004年)
評価:☆☆☆★
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中島らもの自宅が一時期フーテンたちのたまり場になっていたことは,彼のエッセイで何回か触れられている.らもの家にたまった薬中毒者たちのとろけるような退廃生活を題材にした小説.彼らはへらへらと笑いながら冗談のように死んでいく.最初の部分にあるいかにも大阪らしい雰囲気の印刷会社でのやりとりの描写が爆笑もの.自動筆記で書かれたと思われるヤク中毒の妄想が各エピソード末にだらだらと続く.