- 作:Eugene Ionesco
- 演出:Marcel Cuvelier
- 美術・衣装:Jacques Noel
- 劇場:St-Michel Theatre de la Huchette
- 上演時間:約1時間
- 評価:☆☆☆☆
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ポンピドーの後,サン・ミシェルに移動し,ネットカフェで一時間ほど時間をつぶし,ユシェット劇場へ.
もう50年以上、日曜を除くほぼ毎夜、19時から『禿の女歌手』、20時から『授業』の上演がこの劇場で続けられている。あまりにも有名で、パリ観光の定番化しているがゆえに、これまで足を運ぶことをためらっていたのだ。
客席は100名ほどの定員、舞台の間口は4-5メートルほどしかない小さな劇場。月曜夜の公演だったが『禿の女歌手』はほぼ満員、『授業』も7割ほどの入りである。50年以上毎晩上演しているのにいまだに客席が埋まるのはすごい。学生風の若い観客が多かった。二本連続して見ると、29ユーロ。日本円だと4000円くらいか。
観光スポット化した劇場にもかかわらず窓口や客席誘導のスタッフはとても感じがよく、パリの観光地でありがちな観光客を馬鹿にしたような横柄さは皆無。 同じ演出プランでずっと演じられているので芝居の完成度も高い。上演当時は感じられたであろう前衛性よりもむしろ、不条理ギャグのコントといった軽やかな娯楽性を享受することのできる楽しい舞台だった。せりふのフランス語がわかりやすいのもありがたいところ。
定番ものとして,パリ滞在の機会があり,芝居に興味あるなら,一度はのぞく価値は十分ある舞台だと思う.