黒色綺譚カナリア派 第七回公演
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- 作・演出:赤澤ムック
- 美術:吉野章弘
- 照明:奥田賢太
- 衣裳:西荻カナリア工房
- 楽曲:長谷川哲史
- 出演:山下恵、吉川博史、斎藤けあき、芝原ひろし、赤澤ムック、本間ひとし、板垣桃子
- 上演時間:1時間40分
- 劇場:中野 中野ザ・ポケット
- 評価:☆☆☆
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昭和初期の時代懐古的幻想の定型的イメージを踏まえたサーカステントを再現した美術、レトロな情緒を醸し出す照明と音楽のセンスは素晴らしい。役者の演技も安定しているが、アングラっぽいえぐみに乏しい。全体に教科書の「お手本」に沿って、きっちり作られすぎている感があり、観客に委ねられた余白が乏しい舞台なのだ。脚本の狙いも悪くないのだけど、そのわかりやすさゆえに、陳腐さが全面に出てしまう。どろどろとした訳のわからなさ、観客を威圧するような迫力に乏しい、生ぬるい舞台。
この手の作品は破綻を恐れないようなはったりがあったほうが面白いように僕は思う。いまひとつ。