閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ハッピーエンド(1999) HAPPY END

  • 上映時間:99分
  • 製作国:韓国
  • 初公開年月:2004/01/31
  • 監督:チョン・ジウ
  • 製作:イ・ウン
  • 脚本:チョン・ジウ
  • 撮影:キム・ウヒョン
  • 編集:キム・ヒョン
  • 音楽:チョ・ヨンウク
  • 出演:チョン・ドヨンチェ・ミンシクチュ・ジンモ
  • 評価:☆☆☆☆
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不倫の話。チョン・ドヨン演じる女性は子供向きの英語学校の校長というやり手。夫は失業していて求職中だが、生き生きと働く妻とは対照的に自分に自信を失っていて覇気がない。優しそうな顔立ちだが、どこかおどおどとした感じがある。この夫婦には生まれたばかりの子供がいる。妻は学校時代の同級生と出会い、その男と不倫関係にある。不倫相手との官能の喜びに溺れるなかで、貪欲に日常のエネルギーを補給しているような感じである。
まだ二十代のチョン・ドヨンが全身ヌードで、かなりハードな情事の場面に挑戦している。このヌードがやはりとても美しい。韓国の若い女優は日本の女優に比べてぬぎっぷりがいいように思う。濡れ場もいいが、それ以外の場面でのチョン・ドヨンの芝居もいい。この映画の中では、夫に対してはいつも苛立ちを顔に浮かべている。その意地悪そうな感じ、フラストレーションのたまっている感じの表情がとてもいい。
『ハッピーエンド』というタイトルは逆説である。ラストの急展開の緊張感がいい。またマンションの長い廊下のショットなど、画面の構図もシャープでセンスのよさを感じた。