閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

室内

  • 演出:クロード・レジ
  • 作:モーリス・メーテルリンク
  • 訳:横山義志
  • 出演:泉陽二、伊比井香織、大高浩一、貴島豪、下総源太朗、鈴木陽代、たきいみき、布施安寿香、松田弘子、弓井茉那、吉植荘一郎、関根響、朝羽恵(アンダースタディ)
  • 舞台監督:内野彰子 
  • 演出助手:アレクサンドル・バリー 
  • 装置デザイン:サラディン・カティール 
  • 装置製作:深沢襟 
  • 照明デザイン:レミ・ゴドフロワ 
  • 照明スタッフ:樋口正幸、神谷怜奈 
  • 舞台:佐藤聖 
  • 衣裳(ワードローブ):大岡舞 
  • 通訳:通訳:浅井宏美、原真理子、山田ひろ美
  • 制作:ベルトラン・クリル、米山淳一、コーリー・ターピン
  • 製作:SPAC-静岡県舞台芸術センター、アトリエ・コンタンポラン
  • 劇場:舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」
  • 上演時間:100分
  • 評価:☆☆☆☆☆

今年見た舞台のなかで最も印象的な舞台だった。メーテルランクの静謐の演劇théâtre statiqueの美学が完璧なかたちで実現していた。暗く静謐な空間で、緩慢に動きつつ、とつとつと俳優は語る。暗闇にぼおっと舞台上の人物を浮かび上がらせる光の効果が素晴らしい。メーテルランクが初期作品で目指した象徴主義の舞台表現はまさにこういうものであったに違いない。

この作品については改めて劇評を書いておきたい。