閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ゴキブリコンビナート『毛穴からニュートリノ』

ゴキブリコンビナート 第30回公演 『毛穴からニュートリノ

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 同時進行・体感型・暗黒迷路演劇。ゴキコンは常に期待の上をいく。演者はもちろん過酷だが、今回は観客もそれなりに大変。暗くて狭くて臭い通路をはいつくばりながら移動し、四つの部屋を巡る。四つの部屋はそれぞれ地球/江戸、膀胱/とある星と名付けられている。進行は一方通行で、まず地球か江戸かどちらかを選ばなくてはならない。第二の分岐点で「膀胱」か「とある星」を選ぶ。上演はエンドレスに続き、俳優の一部はこの四つの部屋を移動しながら演技をする。一つの部屋での出し物は三〇分ほどの長さがある。一時間に一度、五分ほどの休憩がある。俳優たちは息も絶え絶えという感じで、休憩時間はぐったりしていた。