- 劇団:テアトル・デュ・シーニュ/日欧舞台芸術交流会
- 原作:ウィリアム・シェイクスピア
- 翻訳:松岡和子
- 演出:イオン・カラミトル
- 美術:小竹信節
- 衣装:遠山夏未・古澤奈央
- 音楽監督:和田啓
- ヴォイス・音楽・音響:和田啓・松本泰子
- 照明:沖野隆一・野中千絵
- 舞台監督:松下清永/伊藤新
- 舞踏:古関すま子
- キャスト:小山力也(オセロー),立川三貴(イヤゴー),星野元信(ブラバンショー・グラシアーノ),田中茂弘(公爵・ロドヴィーコー),小川剛生(ロダリーゴー),本多新也(キャシオー),小川敦子(デズデモーナ)
- 劇場:千石 三百人劇場
- 評価:☆☆☆
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日欧コラボの舞台で,この題目でフランスとイタリアで公演を行ったとのこと.演出家はルーマニア人.昨日小谷野敦の著作から引用したばかりだが,『オセロー』はシェイクスピア劇の「強烈な」普遍性(「強烈な」という形容詞に大きな共感を覚えたのだ)をとりわけ感じさせる傑作の一つであることを改めて確認することのできるよい舞台だった.オセロー役,デズデモーナ役とも好演であったが,イヤーゴ役の役者の熱演ぶりが特に印象に残る.何ともやりきれない残虐かつ虚しい結末,うーん,シェークスピアはやっぱりすごいなぁと.
演劇的な約束事をうまく使って,コミックな部分もうまく取り入れることによって,リズムとコントラストをばらんすよく作り出していたよい演出だと思ったが,音楽がひどい!!!!!!!パーカッションとキーボードの生演奏であったが,安っぽい陳腐な音楽のせいで,かなり興を削がれてしまった.