2005-01-04 悪の枢軸を訪ねて 書籍 雨宮処凛(幻冬舎文庫,2004年) 評価:☆☆★ - この人の自虐的自伝『生き地獄天国』および土屋豊監督の『新しい神様』は抜群に面白かった.あまりに無防備で赤裸々で誠実であるゆえにどんどんずれていってしまう悲惨さが滑稽でもあった. 『悪の枢軸を訪ねて』は北朝鮮とイラクの訪問記.いずれも正直な観察ではあるが,いささか視点が類型的で,いまひとつ面白みに欠ける.企画意図がわかりやすいために驚きが少ない.