大槻ケンヂ(メディアファクトリー、2002年)
評価:☆☆☆★
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90年代のバンドブーム時代の回想録。『筋肉少女帯』のボーカルとして当時ブームの渦中にいた著者が、時代の勢いに翻弄された己と当時の若いバンドマンの姿を、懐かしみつつも若干の苦みを交えて淡々とつづる。登場人物は著者本人を含め全て実名なので、回顧エッセイのつもりで読み進めていると、実は恋愛小説であることがわかってくる。みうらじゅんの『アイデン&ティティ』の大槻ケンヂ版。センチメンタルな味わいの佳編。