閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

プロデューサーズ

http://www.theproducers.jp/

2001年にブロードウェイで公開され大ヒットし、数々の賞を受賞したミュージカル作品。王道的エンターテイメントを存分に堪能する。ストーリーは、性欲・金銭欲・名声欲がうずまくブロードウェイの興行界のカリカチュアであり、人種ネタ、セックスネタのギャグにあふれている。何よりも「ナチス」と「ヒトラー」をコメディの中心においた勇気とセンスが秀逸。内容は全く異なるが、お話の馬鹿さ加減は『ブルース・ブラザーズ』を連想させる。
二幕構成だったが特に一幕がすばらしかった。見事に訓練された役者たちの歌とダンスに自然からだが動き、拍手がわき起こる。作品についての予備知識はほとんどなかったが、開始10分ですでに舞台の世界に引き込まれる。
音楽と舞踊の舞台の楽しさ,ブロードウェイ娯楽の懐のふかさを存分に味わうことができた。
二階A席9000円のチケットは少々高めだが、舞台の質の高さを考えると納得できる値段。しかし二階A席は空席が目立つ。こんなに凄いミュージカルなのに!!!!和製ミュージカルも悪くはない。しかし「本物」のミュージカルにこの入りはいかにもさびしい。ちらしの図案も含め、宣伝が今ひとつだなぁ。観に行こうか迷っている人は絶対に行くべし!チケット代のもとは十分にとれるはず。
このミュージカルに関してはちょっと奮発して「熱い」座席で楽しみたかった。
1968年にメル・ブルックス監督の映画版もあるとのこと。こちらもぜひ鑑賞したい。