- 作:井上ひさし
- 演出:蜷川幸雄
- 音楽:宇崎竜童
- 美術:中越司
- 照明:原田保
- 衣裳:前田文子
- ギター演奏:赤崎郁洋
- 上演時間:3時間10分(休憩15分含む)
- 劇場:渋谷 Bunkamuraシアターコクーン
- 評価:☆☆☆☆
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江戸時代の享保年間に生きた希代の大悪党盲人、藪原検校の一代記。井上ひさしの代表作の一つ。
古田新太の悪党ぶりは雰囲気満点であったが、検校と対照的な生き方を目指す盲人塙保己一の人物像の造型が弱いように思った。
美術や音楽面の洗煉は際だつものの、ピカレスクロマンとしては、全体にうねるようなエネルギーに乏しい舞台でものたりなさを感じる。
語呂合わせの長大な列挙を含む猥歌などいかにも井上ひさしらしい仕掛けは楽しい。個人的には音楽劇としての側面をもっと強調し、狂騒的な雰囲気を盛り上げて欲しかった。
ちらしのデザインはインパクトがありすばらしい出来だと思う。