閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

華々しき一族

NHK 劇場への招待
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=404&date=2009-01-01&ch=31&eid=27467

ル・テアトル銀座で録画〜

  • 評価:☆☆☆★
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昨年11月のテアトル銀座での公演の録画放映。
森本薫のこの作品は一昨年の文学座のアトリエ公演で見て、その軽妙な味わいがとても気に入ったもの。
のっけからモダンなおてんば娘の役柄である二女役、吉野紗香の強烈にハイテンションな演技にのけぞってしまう。「テアトル銀座」での公演となるとこれぐらいの激しさがないと客席に届かないのかなぁと思っていると、他の役者はそれほどでもなかった。西郷輝彦の高知弁台詞も強烈ではあったけれど。吉野紗香のやけくそのようにも思えるハイテンション演技が浮き上がっていて、最初ものすごい違和感を覚えたのだけれど、次第にその浮き上がりぶりがかえって面白く感じられるようになった。
若尾文子はやはり存在感があり、ひきつけられる。75歳だそうだが、ババくさい雰囲気はまったくない。すごいな女優って。