閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

ちきゅうばこ〜空色いぬくんんと虹色カエルちゃんのヘンテコ大冒険〜

http://to-r-m.hp.infoseek.co.jp/index.html

  • 脚本:石原美か子
  • 演出:上ノ空はなび
  • 舞台監督:大河原敦(フラットステージ)
  • 音響:水谷雄治
  • 照明:丸山武彦
  • 衣装・メイク:中西瑞美
  • 舞台美術:野口碧/杉江聡(Z.A.P.)/Wai Yin Kwok
  • 音楽提供:中町俊自/ワタリ
  • イラスト:尾花由布子
  • 出演:上ノ空はなび、野崎夏世、松元治子、丸本祐二郎、鈴木琢磨(to R mansion);松居大悟、目次立樹(ゴジゲン)、音室亜三弓、石橋和也(ハレのヒ)、田中美央(俳優座)、丹野晶子、紙磨呂、ヤノミ、クロナツ(小心ズ)、倉持健吾(ハナケンゴ)
  • 上演時間:75分
  • 評価:☆☆☆★
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to R mansion(とあるマンション)はパントマイムをベースとしたパフォーマンス・ユニットだ。レギュラーメンバーは五名で、他に作品ごとに客演を招くとのこと。このユニットは今回が初見だった。客席は小学校入学前の小さな子供連れの家族が多かった。ほぼ満席。
こいぬの宝物は両親からもらった「ちきゅうばこ」という箱。しかしその箱に何が入っているかはこいぬはしらない。こいぬのともだちのかえるちゃんはその箱が気になってならない。箱の中には虹が入っていて、その虹づたいにかえるちゃんのお父さんの太陽のところまで行けるかもしれないと、かえるちゃんは考えた。かえるはちきゅうばこをもって逃げる。こいぬはそれに気づいてかえるをおっかける。おっかけっこのとちゅうでちきゅうばこは、ひよことかたつむりととかげ(ではなかったかもしれない)の手におちる。ちきゅうばこをめぐっての冒険がはじまる。
というお話し。荒唐無稽の冒険ファンタジー。寝不足状態だったので終盤、十分ほど眠ってしまい、結末が何が何やらわからなくなってしまった。

台詞劇だったが、ミュージカル場面、パントマイム的場面、ジャグリングや手品など盛りだくさんの芝居だった。衣裳やメイクはかなり奇抜だったので、小さい子のなかには怖くて泣き声をあげる子供もいた。

冒険ファンタジーの定型的な作り。質の高い舞台だったと思う。演出の工夫はいろいろあり、にぎやかなおもちゃ箱のような舞台だった。ただし物語自体はありきたりに思え私はそれほど楽しめなかった。お話が完全に子供向けで、大人が楽しめる寓意に乏しかった。寝不足で観劇コンディションも今ひとつだったのもあまり楽しめなかった原因かもしれないが。
小三の娘はとても気に入ったようだった。帰り道、劇中で歌われれていた歌、「トイレット宇宙船」を何回も口ずさんでいた。