閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

チェブラーシカ/くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ〜

映画「チェブラーシカ」「くまのがっこう ?ジャッキーとケイティ?」 公式サイト
チェブラーシカ(2010)

くまのがっこう 〜ジャッキーとケイティ〜(2010)

  • 上映時間:27分
  • 製作国:日本
  • 初公開年月:2010/12/18
  • 監督:児玉徹郎
  • 原作:あだちなみ(絵)あいはらひろゆき (文)
  • 脚本:中村誠、あいはらひろゆき
  • 音楽:コトリンゴ
  • 主題歌:コトリンゴ『falalafala』
  • 語り:コトリンゴ
  • 声の出演:松浦愛弓、児玉絹世田中直樹
  • 評価:☆☆☆☆
  • 映画館:東武練馬 ワーナーマイカル板橋
                                              • -

娘のリクエストで「チェブラーシカ」と「くまのがっこう〜ジャッキーとケイティ」の二本立てを見ることになった。あんまり気が進まない。本当は「ロビン・フッド」を観たかったけれど仕方ない。
チェブラーシカはロシア生まれのキャラクターでクマとさるの間みたいな感じの小型で動物だ。ちょっとモンチッチを連想させるところもある。
27年前にロシアで作られた人形アニメーションを日本人スタッフが中心となってやはり人形アニメでリメイク、プラス新作というかたちで作られたのが今回の上映作品らしい。
思いのほか面白くて私も楽しんで見ることができる作品だった。毛むくじゃらなのがヒゲみたいに見えてあまり可愛くないなと思っていたチェブラーシカもよく見るとなかなか愛らしい。オレンジの箱になかに紛れ込んでどこからかロシアのとある町にやってきたチェブラーシカは、町の住人で動物園で「わに」として働くわにのゲーナと一緒に生活するようになる。この二人を主人公に町にやってきたサーカスへの入団を目ざす美少女マーシャ、町の住民でイジワルでエキセントリックないたずらおばさん、シャパクリャクなどとの交流がほのぼのと描かれている。ムーミンのように登場人物のテンションが低いてちょっと間が抜けた感じの独特のリズムがあった。柔らかですんだ色合いの映像がレトロで洒落た雰囲気を作り出していた。

併映は日本の絵本、「くまのがっこう」のアニメ化。この絵本のシリーズのなかの一冊を持っている。11匹のぬいぐるみの子グマの男の子と1匹のおしゃまな妹クマの話だ。透明水彩画で塗られたような穏やかな色使いで描かれている。ピアノによるBGMが物語を彩る静かで優しい作品で、見ていて心癒される。両作品ともに、声の演技も繊細でキャラクターの図柄や物語から丁寧に登場人物を作り上げているように感じられた。