閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

『ホテル・デュ(神)』『最終生活』

劇団解体社+テアトルシネマ(ポーランド)
ポストヒューマン シアター/Posthuman Theatre
『ホテル・デュ』Hôtel Dieu

  • 演出・原案/ズビグニェフ・シュムスキ
  • 音楽構成:マチェイ・カジンスキ、ズビグニェフ・シュムスキ(カロル・シマノフスキ作品による)
  • 出演:マウゴジャタ・ヴァラス=アントニェロ、モニカ・スチュシェルチク、パヴェウ・アダムスキ、ヤン・コハノフスキ、タデウシュ・ルィビツキ
  • 歌」マリア・スキバ(ソプラノ)
  • 演奏:フランク・プシフホルツ、マチェイ・カジンスキ
  • 舞台美術:カタジナ・ロトキェヴィチ=シュムスカ
  • 評価:☆☆☆☆

『最終生活』

  • 構成・演出/清水信臣
  • 出演:熊本賢治郎 日野昼子 中嶋みゆき 青田玲子 Jonathan Giles Garner 石井康二 本間良治 矢部久美子
  • ゲスト:山田 零  (錦鯉タッタ) 杉浦千鶴子 (ラドママプロデュース) 
  • 振付:日野昼子
  • テクスト:佐々木治己 筒井美和
  • 評価:☆☆☆☆★
  • 劇場:森下スタジオC
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ポーランドのテアトル・シネマ「神の館」、不思議な見世物だった。あれを80分続けるとは。ノイズとリュート・ソングと無音を背景にしたある種のコント+ダンス。見るポイントを掴むことができぬまま、のほほんとした気分で見ていたら、最後の三十分、落ちる。
解体社「最終生活ポーランドの劇団とのコラボ公演。解体社は痙攣系前衛だが、今回の演目はヒステリックな狂気ではなく、様々な現象が思索の闇に静かに沈潜いく感じ。政治的メッセージの取り込み方も柔らかい。二演目は対照的な雰囲気を持つ。表現が多彩で長さを感じなかった。