- 作:ウジェーヌ・イヨネスコ
- 翻訳:大久保輝臣
- 演出:斎藤 歩
- 照明:(株)ステージアンサンブル
- 舞台監督:アクトコール(株)
- 舞台スタッフ:札幌座
- 宣伝美術:若林瑞沙(studio COPAIN)
- 制作:松本智彦、横山勝俊(NPO法人札幌座くらぶ)
- プロデューサー:平田修二
- ディレクター:斎藤 歩
- 著作権代理:(株)フランス著作権事務所
- 出演:斎藤 歩 佐藤健一 弦巻啓太 高子未来 橋口幸絵 坂本祐以(劇団千年王國)
- 劇場:こまばアゴラ劇場
- 上演時間:80分
- 評価:----
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半分くらい寝てしまったので評価なし。イヨネスコの『瀕死の王さま』は、数年前にあうるすぽっとで佐藤信演出の舞台を見て、本当につまらなかったなあという印象だけが記憶にあった。今年度はアゴラ劇場支援会員なので、アゴラと春風舎の公演は好きなだけ見られるのだが、この公演については見に行こうかどうしようか迷った。
結局見に行って、つまらない脚本だなと思いながら見ているうちに、半分くらいは眠ってしまったのだけれど、最後のほうの場面で突然、この戯曲の面白さがぱっとわかった気がした。そしてこの公演の演出、演技、俳優も、そんなに悪いものでないことも。多数の焦げ茶のぼろ切れが垂れ下がる舞台美術、重厚でもっさりとした古着風の衣装も面白い。俳優もそれぞれ顔立ち、ふるまいとも個性的で、存在感がある。もう一度見れば、いろいろ発見があり、もっと楽しんで見られたように思う。