中島らも(集英社文庫,1997年)
評価:☆☆☆★
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中島らもの青春時代の回想記.ただし彼の十代は必ずしも明るいものではない.後半になるにしたがって彼の青春はよどんだ澱のような倦怠で覆われていくこともも,読者サービスのギャグの中にさりげなく描かれている.ナサケナイええかっこしいだったかつての己へのつっこみに爆笑.
中島らもは高校・大学の頃のメンタリティをずっと維持し,洗練させることのできた人だったんだなと思う.それゆえに既に中年となってしまった僕には受け付けられないような臭さも感じてしまうこともあるのだ.
神戸の繁華街三宮の話がたくさんでてきて,懐かしさを感じる.