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- 場所：池袋 シネ・リーブル
- 評価：☆☆★
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問題児ばかりを集めた寄宿舎学校に赴任してきた人間味あふれる舎監の合唱指導により，荒廃した子供たちが更生していく話．
幾人かの個性の強い子供に焦点があたっていたものの，物語の筋の中にうまくとりこめておらず，中途半端な感じ．寄宿している各少年の心理的葛藤などの描写が不十分．舎監のいた一年を描くものの，物語の軸が不明瞭でクライマックスに向かって収斂していくような感覚に乏しい．合唱という道具立てもそれほど効果的に使えていないように思えた．不完全燃焼．
古典的なほど型にはまった人物造形と物語展開に古くささを感じる．
追い出された悪ガキのいかにも悪そうな顔つきと演技にはぞくぞくとする．本当に悪ガキっぽいのはこの少年だけだった．この悪がきだけが結局合唱からはじき出されてしまい「更生」しないという抑えがよかった．この少年まで更生したらいくらなんでも作り事がすぎるというものだ．ただしこの少年の存在故に物語の焦点がぼやけてしまった感はある．
ひねりのないストーリーに拍子抜け．
