閑人手帖

このブログは私が見に行った演劇作品、映画等の覚書です。 評価、満足度を☆の数で示しています。☆☆☆☆☆が満点です。★は☆の二分の一です。

死体は知っている

上野正彦(死体は知っている (角川文庫)
評価:☆☆☆★

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法医学のエッセイ.どんな平凡な人間でも死ぬ際にはちょっとしたドラマを作り出すことができるように思う.事件性の高い死の現場に立ち会ってきた監察医の報告は,それゆえ高いドラマ性に満ちている.小説風の文章より,エッセイ,ドキュメンタリー的文章のほうが迫力があるし,文章も達者.