- 原作:皆川博子『二人阿国』(新潮社)
- 脚本・作詞:鈴木聡
- 演出:栗山民也
- 音楽:紅龍(上々颱風)
- 美術:妹尾河童
- 衣裳:辻村寿三郎
- 振付:前田清実
- 照明:室伏生大
- 企画制作:アトリエ・ダンカン
- 製作:松竹
- 出演:木の実ナナ、池畑慎之介、上條恒彦、若松武史、大和田美帆
- 上演時間:3時間25分(休憩30分含む)
- 劇場:東銀座 新橋演舞場
- 評価:-
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90年に初演された舞台の再演。活力に満ちた音楽と群舞のエネルギーは心を沸き立たせるが、客層が中高年女性団体が主流なためか、今ひとつ客席の盛り上がりに乏しいのが寂しいところ。時代設定にとらわれない音楽と舞踊によってダイナミックな動きの作品となっている。原作は、皆川博子著の『二人阿国』ではあるが、お丹という架空の人物を取り入れているほかは、原作の雰囲気や内容は舞台版では全く別のものに作り替えられている。ほとんど舞台オリジナルといってもいい作品だ。原作では主人公は、お丹の芸能者としての成長が主題だったのだが、劇場版の主人公は木の実ナナ演じる阿国である。彼女と池畑慎之介演じる猪熊少将の恋愛が劇の主軸となっていた。
明確な筋立てはあるけれど、音楽の使い方はミュージカル的というより、レビューに近いように思った。
猥雑な見世物小屋的雰囲気のある楽しげな舞台ではあったけれど、ここ2,3日劇症化した花粉症のため、後半を見ることなく退席。無念。機会があれば万全のコンディションのときに再見したい。