Innocent Sphere
http://www.innocentsphere.com/nextstage.html
- 作・演出:西森英行
- 照明:斎藤真一郎(A.P.S.)
- 音響:ヨシモトシンヤ(SoundCube)
- 選曲:高橋秀雄(SoundCube)
- 美術:松本わかこ
- 出演:尾上松緑、苅野和馬、黒川深幸
- 劇場:三軒茶屋 シアタートラム
- 上演時間:1時間50分
- 評価:☆☆
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捨て子の身体障害者として成長した邪悪な魂の権化のような人間が主人公。彼はその邪悪な言動の徹底により、キリスト教系の慈善病院施設(?)の中で、福祉の恩恵でその病院で職を与えられ、ひっそりと暮らす他の身体障害者職員のカリスマとなる。善意の人間の集まりであるかのようなその病院で、主人公は自身を焼尽させるのと引き換えのように悪事を行い、善意の人間の抱える欺瞞と闇を暴きだしていく。
話の狙いはとても面白いと思った(身体障害者役を本当に身体障害を持つ役者がやればかなり強烈なスペクタクルになっていただろう)。
でもはじまって3分で僕には受け付けがたいスタイルの芝居であることが判明し、気がなえる。
演出が大仰で古臭さを感じる。脚本も説明的モノローグがやたらと多く、泥臭さがだささと直結しているようなかんじだった。
松緑の演技も大劇場での商業演劇ののりで、熱演ではあったけれど劇場のスケールとあまりにずれていて、ちょっと正視し難い感じだった。