http://c.gyao.jp/movie/proofofmylife/
プルーフ・オブ・マイ・ライフ(2005) PROOF
- 上映時間:103分
- 製作国:アメリカ
- 初公開年月:2006/01/14
- 監督:ジョン・マッデン
- 原作戯曲:デヴィッド・オーバーン
- 脚本:デヴィッド・オーバーン、レベッカ・ミラー
- 撮影:アルウィン・H・カックラー
- 衣装デザイン:ジル・テイラー
- 編集:ミック・オーズリー
- 音楽:スティーヴン・ウォーベック
- 出演: グウィネス・パルトロー、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール、ホープ・デイヴィス
- 評価:☆☆☆☆
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この6月にハイリンドによる舞台版を見ている作品。
http://d.hatena.ne.jp/camin/20080601/1212536761
とてもエモーショナルで心に残る舞台だったため、映画版も見たくなったのだ。もともとは舞台版が原作である。ただし原作のデヴィッド・オーバーンは映画版の脚本にも参加している。
原題はシンプルに「proof(証明)」なのだが、日本語タイトルには余計な修飾語がついている。「証明」という一語にいろいろな意味が重ねられているのに台無しだ。
舞台では場は父親と娘が暮らした家の前に固定されていた。舞台特有の制約と不自由さが、物語を収斂させ、それによってドラマが強調されていることが、映画版を見るとよくわかる。映画版には場の制約はない。というか場をずっと固定させて物語を展開させるほうが不自然で困難だ。表現のリアリズムへの要請が潜在的に映画には強いため、これが逆に足かせとなってしまうこともある。演技空間の自在の移動によって、映画では全体の印象が散漫になり、ずいぶんとあっさりした味わいになってしまった。展開の段取りにそって淡々と消化していくような感じだった。俳優はみな達者だったが、役柄とうまくマッチしていないようにも思えた。
お話しとしてはラスト・シーンの甘さが気に掛かる。これは舞台版も映画版も同じだが。悲劇で終わると痛々しすぎてみるのがつらくなってしまうが、しかしこの物語の結末は悲劇でしか説得力を持ち得ないように僕には感じられた。