- 上映時間:110分
- 初公開年月:2009/02/28
- 監督:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
- 企画:榎本憲男
- 脚本:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
- 撮影:釘宮慎治
- 美術:五辻圭
- 音楽:安田芙充央
- 主題歌:Sowelu『MATERIAL WORLD』
- 照明:田辺浩
- 装飾:龍田哲児
- 録音:尾崎聡
- 出演:成海璃子、永山絢斗、段田安則、犬山イヌコ、山崎一、奥菜恵、大倉孝二、安藤サクラ、市川由衣、徳井優、佐藤江梨子、六角精児、みのすけ、緋田康人、入江雅人、田中要次、高橋ひとみ、大鷹明良、麻生久美子、石田卓也、串田和美
- 映画館:新宿テアトル
- 評価:☆☆☆★
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ナンセンス喜劇。ケラ風の黒い笑いが芝居に較べるとかなり薄めなのが物足りない。ここのところちょっと足が遠のいているケラの芝居を久々に見に行きたくなった。ケラリーノの長編映画作品はこれが3作目だが、最初の作品である『1980』が圧倒的にすばらしくて、あとの2作は個人的にはボチボチといった感じだ。『罪とか罰とか』は冒頭の段田安則のエピソードが一番好きだ。
『罪とか罰とか』はキャストが何気に豪華だ。この豪華さ自体がギャグになっているように思える。演劇ファンは特に、個性的な役者たちの演技のディテイルを味わい楽しむというちょっとマニアックな見方もできるだろう。串田和美の芝居もとても可笑しい。小技的な馬鹿馬鹿しい繋ぎ場を楽しむ映画だとも言えるかも知れない。
しかし核となるヒロインに存在感が乏しいのだ。ちょっとひねった趣味のアイドル映画なのだけれど、主人公の成海璃子にあまり魅力を感じなかったのが、映画をそれほど楽しむことの出来なかった最大の要因だ。ケラの笑いにありがちな定型的演技を素直にこなしているのだけれど、それがあまりに定型的すぎて笑えなかった。言われた通りやってみました、という感じが出過ぎていて、見ていてちょっと白けてしまうのだ。