三条会
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- 原作:曲亭馬琴
- 構成・演出:関美能留
- 美術:石原敬
- 照明:大迫浩二
- 挿入歌:粟津祐介《愛と戦いの街》
- 出演:渡部友一郎、橋口久男、中島愛子、中村岳人、大川潤子、関美能留、榊原毅、立崎真紀子
- 会場:玄鼻公演 千葉市立郷土博物館・千葉城前 特設野外劇場
- 評価:☆☆☆☆
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あいにくしとしとと雨降る中での観劇となった。
ビニール雨合羽がべっとりと衣服や体にくっついて気持ち悪い。
客席に入ると目の前の生け垣に、雨の中、犬の着ぐるみが仰向けに寝っころがっていた。中には主宰の関さんがはいっていたのだけど、開場前から終演直前まで雨のなかずっと着ぐるみを着ていた。女優の大川潤子は城の石垣の上で開演前から雨に打たれるままじっと待機していた。
千葉ゆかりの文学作品『八犬伝』の舞台化。千葉在住者だったら誰もが熟知している話のはずだ(たぶん)。
最後に八犬士が集結する場面でラベルの《ボレロ》が始終流れていたのが印象に残る。劇中で歌われるオリジナルの挿入歌「愛と戦いの街」も楽しい。破天荒でユーモラスな「八犬伝」だったけれど、野外で雨に濡れながら観劇というのはやっぱりかなりつらい。得難い経験ではあるけれど。鞄がなるべく濡れないように、手で鞄を覆いながらの観劇で注意力散漫になってしまった。
二時間かけて千葉までやってきて、雨に濡れながら、こんなへんてこな芝居を見に来るなんて、俺はなんて物好きなんだろう、と思ったのだけれど、物好き観客は5、60名はいた。けっこう年配のおばさまがたもいたりして。雨に濡れながら走り回っていた役者はさぞかし体力を消耗したに違いない。