武蔵大学演劇研究部
- 作・演出:冷水優果
- 劇場:江古田 武蔵大学マルチスタジオ
- 評価:☆☆☆
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『1R・ブッキング』は、三月末にワンルームマンションに引越したところ、そこには他の住人がいて、という話。大家は海外旅行中で連絡がとれない。しかたなく大家が帰ってくるまでのあいだ、若い男一人、女性二人の三人がそのマンションで共同生活を送ることになる。
大学生が背伸びせずに、等身大の人物の芝居を自分になじんだ素材を使って書いたな、やっているなという感じではあったが、脚本が薄い。「ワンルームマンション、ディズニーランド、ハワイ」という題で作り上げた三題噺という感じ。人に見せる公演としては形になっていたけれど(受付のホスピタリティは感じがよかった)、何を表現したいのか、何を見せたいのかという作り手の強い欲求を感じ取ることはできなかった。役者の演技はまあまあ。芝居作りを仲間同士で楽しくやっている雰囲気はよかったけれど、作品としてはやはりちょっと物足りない。