2021年の平原演劇祭は13部まであった。異なるプログラムで年間13回の公演があったということだ。
上演記録のリンクは以下の通り。
整理すると以下の通りになる。私が見たものについては、すべてレポートをこのブログに掲載しているので、その記事へのリンクを貼っている。
- 01/25:第1部 #埋設演劇 「姥ヶ谷落とし」(荒天のため中止)
- 01/31:第2部 #湖底演劇 「朽助のいる谷間」
- 03/07:やりなおし第1部 #埋設演劇 「姥ヶ谷落とし」
- 03/21:第3部 #傷には種を
- 04/29:第4部 演劇前夜 #黄山瀬c/w夜ふけと梅の花
- 05/23;第5部 #楽屋三人姉妹
- 05/30:第6部 #阿呆ヘレネ
- 06/22:第7部 演劇前夜「物語の中」
- 07/11:第8部「イオの月」
- 07/18:第9部 演劇前夜 「前夜」「末期の水」
- 08/29:第10部 演劇前夜「末期の水c/w横車の大八」
- 09/23:第11部 演劇前夜「菊の寿命」と前谷津川暗渠下り
- 10/31:第12部「十月の天地c/w逃」
- 11/23:第13部「二兎物語c/w川尻しのぶ伝」
- 12/26:第14部 #解体ソ連ナイト(主宰高野竜の怪我のため中止)
- 12/31:第15部 #まつもうで演劇(主宰高野竜の怪我のため中止)
驚異的なペースの公演数で、制作とプロデュース、脚本、演出を担う主宰の高野竜は、毎回ボロボロになっていた。本来なら年末にさらに二公演が予定されていたが、公演場所の下見調査のときに高野竜が崖から落下し、頭蓋骨骨折という大けがを負ってしまったため、中止となった。平原演劇祭の公式告知によると「年内に事故のため延期になった2企画は安全な下見の仕方を再確認してから実行方法を探るつもりでいます」とのこと。
なお2022年には21年を上回る23の上演が予告されている。
平原演劇祭の公演会場はすべて劇場でない場所で、2021年はすべて野外劇だった。
私が見にいった公演のなかでは、長時間歩き回ったあげく、地面に首まで埋められた俳優たちが話す上演風景が強烈だった(最初のイラストはその様子を描いたもの)3月7日に東武伊勢崎線和戸駅付近で上演されたやりなおし第1部 #埋設演劇 「姥ヶ谷落とし」や、千葉県の鋸山の山中の過酷なハイキングのあと、テリー・ライリーの《in C》の演奏会とともに岩舞台を背景に上演された05/30の「第6部 #阿呆ヘレネ」が特に印象深い。しかし観客こそ2名だけだったが、雨の中、東大駒場付近の暗渠をたどって歩いたあと、公演で上演された田宮虎彦の短編小説の朗読、04/29の「第4部 演劇前夜 #黄山瀬c/w夜ふけと梅の花」も、小規模でささやかな公演ながら、楽しい体験だった。